<動画>手術後の様子 前十字靭帯断裂 / TPLO(脛骨高平部水平化骨切り術) 

TPLO(脛骨高平部水平化骨切り術)を実施した術後の動画です。

本症例は、朝から突然、左後肢を上げて庇うように歩いているという主訴で来院しました。

診察時には歩き方はそれなりに改善して元気な様子でしたが、

右側に重心が片寄った様子で、左側にはほとんど体重をかけていませんでした。

また、左後肢の筋肉量が減少していたことから後肢のトラブル自体は慢性的なものであり、病態が悪化した結果、あからさまに庇うようになったと考えられました。

その為、普通に歩いているように見えても実際は常に左後肢を庇っており、健康な右後肢に過度な負担をかけている状態です。

身体検査及びレントゲン検査の結果、左前十字靭帯の完全断裂と診断しTPLOを実施しました。

術後4日目の様子↓

左後肢をしっかり使って歩行しています。

術後2週間の様子↓

順調な経過です。ここからは積極的なリハビリに取り組んでいきます。

術後、短期間で歩行ができるのはTPLOのメリットの一つです。

片足の前十字靭帯を断裂した症例のうちおよそ半数は、数年以内に健常だった反対側でも同様に靭帯断裂を起こす可能性が高いとされています。

早期にリハビリに取り掛かり、いかに膝への負担を軽減できるかは重要なポイントです。

TPLOの解説などは右記のリンクをご参照ください。 →  TPLO解説  過去の症例報告

時々ではあるが脚を庇う・そういえば不自然な歩き方をすることがある等、日常生活で違和感を覚えるようなことがあれば、まずはお気軽にご相談ください。

獣医師 川崎

前の記事

胆嚢破裂